大洋印刷/ブランド広告「印刷の仕事はつまらない。」

大洋印刷/ブランド広告「印刷の仕事はつまらない。」

商業印刷で一目置かれている大洋印刷のブランド広告を執筆。


印刷の仕事はつまらない。そんな声を耳にすることがある。デザイナーのように煌びやかではない。コピーライターのように時代をつくる言葉を生むこともなく、カメラマンのようにまだ誰も見たことのない世界を写し出すこともない。ただコツコツと、指定されたものを毎日毎日仕上げていく。ただそれだけの仕事。しかし、私たちは印刷をやめられない。一流と称されるクリエイターたちの、ものづくりにかける情熱や執念の中毒になってしまうからだ。当然要求が高いから、ときに失敗もする。叱り飛ばされることも数知れない。けれども最後のバトンを受け取り、仕上がる瞬間を目の当たりにする。街で、駅で、自分の仕上げた印刷物を誰かが見て、感動している。そこで思わず涙する、というのも決して大げさな表現ではない。「インクは生きているんだなあ」と、狙った色を出しきれない印刷機の機長が言う。「たくあんの匂いがするだろう」と、残業で何日も帰っていない営業マンが言う。彼らはそういいながらも笑っている。そのあきらめの悪さによって、クリエイターの想像を印刷が超えていくことがある。そうして印刷の虜になっていく。大洋印刷は、今日も笑って泣いている。印刷の仕事は、おもしろい。

CREDIT

C: 栗原勲

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